循環器内科

ごあいさつ

技術・理論・知識を地域医療に生かしていきます

当科では医師4人体制で、虚血性心疾患、心不全、不整脈を中心とした診療を行っています。急性心筋梗塞、急性肺血栓塞栓症、急性心不全、致死的不整脈などの急性期医療から、慢性心不全などの慢性期医療、高血圧などの生活習慣病など、幅広く循環器疾患の診療を行っています。
急性期医療としては、急性循環不全、心原生ショックによる危機的状態に対応するため、PCPS、IABPなどの補助循環装置を駆使し、救急救命医療を行っています。待機的な虚血性心疾患症例においては、昨年よりAngio FFRを当院にて導入し、患者さまの侵襲を減らしかつ適切な治療を行えるようにしております。今後も日進月歩の医療に柔軟に対応し、低侵襲な検査による正確な診断と、適切な治療を心がけています。

医療機関の認定

日本循環器学会認定研修関連施設

診療内容・特色

近年の循環器の話題として心不全患者の増加が著しく、心不全パンデミックと言われています。心不全患者数は100万人を超えるといわれており、今後も年に1万人ごとに発症が増えていくとされています。心不全は、徐々に進行し寿命を縮める疾患であり、StageDと呼ばれる末期重症心不全の場合、極めて予後が不良であり患者様の生活の質などの低下をきたします。少しでも予後を改善し、健康寿命を延ばすべく、当院では心不全チームを結成し多職種連携による心不全チーム治療に取り組んでいます。現在、心不全教育入院クリニカルパスを作成し、心不全チームカンファレンスを行い薬物療法から運動療法、食事療法まで患者さん一人一人に合わせたテーラーメイド医療を行っております。
不整脈に対しても薬物療法、非薬物療法に対して積極的に取り組んでいます。中でも血行動態の破綻を伴う徐脈性不整脈に対しては、ペースメーカー植え込み術の適応に対する判断が必要です。当院では年間20-30件のペースメーカー植え込み術を行っており、準緊急での植え込みにも対応しています。
非侵襲的検査として、64列マルチスライスCTでの心臓CT検査や、負荷心筋シンチ検査などを積極的に活用しています。特に心臓CT検査は、年間約60件行っており、冠動脈器質的狭窄の診断や心血管奇形、また心機能の評価を行うことが可能となっています。
また、先進的な治療が選択できるように大分大学附属病院とも緊密に連携しております。