歯科・歯科口腔外科

ごあいさつ

治らない口内炎、口の中にしこりがあるなど口腔がんを疑う症状にお悩みの方は、お気軽に口腔腫瘍外来を受診されてください

歯科・口腔外科では口腔外科診療を中心に診療を行っています。
口腔外科の治療について、一般の方はあまりなじみのないものかもしれません。当院口腔外科の治療の代表的なものは、おやしらずの抜歯をはじめ、口腔がん(舌癌、歯肉癌など)の治療、顎の骨の骨折の治療などです。高い専門性の必要な治療が多いため、一般の歯科治療(虫歯,歯周病,義歯の治療など)は行っていません。
当科では口腔がんの早期発見に取り組んでいます。舌がんや歯肉がんなどの口腔がんは患者さんご自身でも見つけることが可能な病気ですが、進行した状態で見つかることが多い病気です。
受診される口腔がんの患者さんの多くは歯科医院から紹介される患者さんですが、ご自身で口腔がんを疑い、当院を受診されて、早期に口腔がんを発見された患者さんも多く、このような患者さんのお役にたてるように口腔腫瘍外来で口腔がんの早期発見に取り組んでいます。
治らない口内炎、口の中にしこりがあるなど口腔がんを疑う症状にお悩みの方は、お気軽に口腔腫瘍外来を受診されてください。(口腔腫瘍外来では、紹介状をお持ちでない患者さんも診療いたします。ただし、紹介状をお持ちでない患者さんは選定療養費が必要になります。)
私達の治療で、少しでも多くの患者さんのお役にたてるよう日々の診療を行っております。


外来診療日 月・火・木・金曜日(祝日、年末年始を除く)
新患受付時間 8:30~11:00

初診受診時の予約は必要ございません。受付時間内にお越しください。

初診時の処置、検査、治療については、診察を行った上で計画いたしますので、事前にお問い合わせいただいても、お応え出来かねますのでご了承ください。

医療機関の認定

日本口腔外科学会専門医制度専門医・指導医研修施設
日本口腔腫瘍学会口腔がん専門医制度指定研修施設
歯科医師臨床研修指定研修施設(単独型)
地域歯科診療支援病院

診療内容・特色

大分赤十字病院 歯科口腔外科では、二次医療機関の病院歯科口腔外科として、かかりつけ医院(一般開業歯科医院あるいは開業医院)、一般病院、大学病院との連携を前提に、情報提供された患者さんの外来診療・外来手術や入院治療・手術を行っています。したがって一般歯科診療(むし歯や入れ歯など)はかかりつけ歯科医院や近くの開業歯科医院に逆紹介で診療をお願いしています。
診療内容は、埋伏歯(親知らず、過剰埋伏歯など)や歯周病の歯の抜歯、全身疾患を有する患者の歯科口腔外科治療、口腔顎顔面外傷(顔面裂傷、歯牙外傷、顎骨骨折など)、歯性感染症(炎症)、顎変形症、顎関節症、嚢胞性疾患、良性腫瘍、悪性腫瘍(舌癌、歯肉癌など)、口腔粘膜病変(口内炎、扁平苔癬、白板症、口腔カンジダ症など)を中心に診療を行っています。特に悪性腫瘍につきましては、地域がん拠点病院の歯科口腔外科として、口腔癌の患者さんにより専門的かつ総合的な治療を提供できるように、手術、化学療法、放射線治療、補綴治療、緩和ケアなどの一貫治療を行っております。口腔癌の手術では、口腔癌の切除のみではなく、切除後の機能的・審美的回復を目的とした微小血管吻合を伴う遊離組織移植による再建手術も積極的に行っております。さらに、口腔癌をはじめとして顎骨切除が行われた症例ではデンタルインプラントが保険適応となっておりますので、当科では適応患者にデンタルインプラントを固定源とした義歯の作成も行っており、インプラント義歯を装着された患者さんは術後の咀嚼機能が飛躍的に改善しております。
また、病院内の歯科として、医科入院患者さんの手術前後や抗がん剤・放射線治療中の患者さんの口腔ケアを積極的に行い、口腔衛生状態の改善、摂食機能の向上、さらには術後肺炎などの合併症の予防に努めております。
外来の新患受付は月・火・木・金曜日(水曜日は手術日)の8時30分から11時までですが、歯性感染炎症や口腔顎顔面外傷などを中心とした救急症例については受付時間外でも可及的に対応しております。
スタッフは常勤歯科医師4名(日本口腔外科学会認定口腔外科専門医2名、日本口腔腫瘍学会認定口腔がん専門医1名)、歯科衛生士3名、非常勤歯科衛生士2名、歯科技工士1名で、エビデンスレベルの高い正しく無駄のない臨床をモットーに日々研鑽しております。