呼吸器センター
ごあいさつ
呼吸器内科医と呼吸器外科医の連携で、多種多様な呼吸器疾患の診断と治療を行っています
当センターでは、呼吸器内科医と呼吸器外科医が協同し、患者さんひとりひとりの病状に合わせた適切な治療を提供できるようスタッフ一丸となって日々努力しています。医療関係者の方々には、ぜひ当センターをご利用、ご紹介いただけますようお願い申し上げます。
医療機関の認定
日本呼吸器学会認定臨床研修施設
日本アレルギー学会アレルギー専門研修連携施設
日本呼吸器内視鏡学会関連認定施設
呼吸器外科専門医合同委員会関連施設
診療内容・特色
当院では、2016年に呼吸器内科と呼吸器外科が呼吸器センターとして組織化されました。同じ呼吸器疾患でも、診断と治療は多様であり、薬物治療を中心とする内科的治療が適しているのか、手術による外科治療の介入が必要なのか、時に判断に苦慮するケースがあります。センター化による呼吸器内科医と呼吸器外科医の情報共有により多種多様な呼吸器疾患の診断と治療がより効率的に行えるようになり、質の高いチーム医療が可能となりました。
当センターでは、肺癌が主要疾患となっており、呼吸器内科、呼吸器外科に加え、放射線科の放射線治療部門との緊密な連携によって肺癌診療を行っています。肺癌の生検診断は呼吸器内科が担当し、診断確定後、呼吸器内科医、呼吸器外科医、放射線治療医、病理診断医による肺癌治療検討会(キャンサーボード)においてその治療戦略を決定しています。肺癌の治療は外科治療、放射線治療、薬物治療に分けられますが、これらによる集学的治療の進歩により肺癌患者の死亡率は年々低下しておりますが、特に進行非小細胞肺癌に対する薬物治療の目覚ましい進歩(ドライバー遺伝子/癌遺伝子の解析を含む個別化治療)は肺癌患者に大きな恩恵をもたらしています。
当センターでは、手術適応がある場合は呼吸器外科において胸腔鏡を用いた低侵襲手術を中心に外科的治療が行われ、手術適応のない進行肺癌の場合は呼吸器内科において分子標的治療薬、免疫チェックポイント阻害薬、細胞障害性抗癌剤などによる癌薬物治療が行われます。また、一部の症例には、定位放射線治療を含む根治的放射線治療や化学療法と放射線治療を組み合わせた治療が選択されます。
さらに、終末期の緩和ケアが適応となる患者に対しては、緩和ケアチームとの連携のもと、全人的苦痛に配慮した質の高い緩和ケアを提供しています。
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