腎・泌尿器外科

ごあいさつ

患者様に、心のこもった最良の医療を提供いたします。

2024年6月からは澁谷忠正(日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本癌治療認定医機構認定医、日本透析医学会透析専門医、日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡技術認定、日本内視鏡外科学会技術認定医(泌尿器腹腔鏡)、日本泌尿器内視鏡学会泌尿器ロボット支援手術プロクター)、佐藤吉泰(日本泌尿器科学会専門医・指導医)、山口直通の常勤医師で診察いたします。
 2024年6月より新体制となっていますが、これまでの診療方針を維持しつつも、ガイドラインに沿い新しい治療や医療技術を導入し、さらに多くの患者様に、心のこもった最良の医療を提供いたします。
 当科は、専門性の高い手術治療を中心に診療を行っていますが、特に、腹腔鏡手術、内視鏡手術(経尿道的)、体外衝撃波結石砕石術(ESWL)などの低侵襲手術と、急増している前立腺がんの診断治療に力を入れています。前立腺がんの診断にはMRIの所見をエコー画像に融合して行うMRI超音波融合生検の導入、治療ではda Vinci Xi を用いたロボット支援手術の導入に向けた準備を行っています。

診療内容・特色

当科は、尿路・男性生殖器および副腎などの内分泌臓器といった幅広い領域を扱っており、その中でもより専門性の高い手術療法、急性期医療を中心に診療を行っております。具体的には①尿路性器がん(腎、腎盂・尿管、膀胱、前立腺、精巣、陰茎等)。②尿路結石症、③老年期排尿障害(前立腺肥大症、過活動膀胱、尿失禁等)、④内分泌外科(副腎、副甲状腺等)、⑤透析等です。特に①、②の診断および治療に注力しており、できる限り患者様に負担のかからない低侵襲治療(腹腔鏡手術、内視鏡手術)を心がけています。
 2025年3月にda Vinci Xiを用いたロボット支援手術を導入開始する予定です。今後は尿路性器がん(腎、腎盂・尿管、膀胱、前立腺)に対するロボット支援手術の提供を行い、より繊細で正確な技術を用いて治療成績の向上を目指します。
 尿路結石症に対しては、経尿道的尿路結石砕石術(レーザー)、体外衝撃波結石砕石術(ESWL)が治療の中心となりますが、豊富な治療経験と最新機器を用い、県内トップレベルの治療を行っております。
 転移性・進行性腎がんに対する分子標的薬、免疫チェックポイント阻害剤を用いた薬物療法を、転移性・進行性尿路上皮がん(膀胱がん、腎盂・尿管がん)に対する抗がん剤、免疫チェックポイント阻害剤、抗体薬物複合体を用いた薬物療法を積極的に行っています。これら薬物療法は急速なスピードで適応が変化、拡大しています。最新のガイドラインに沿って、新しい薬物療法を提供します。
 前立腺がんの根治治療として、手術療法以外に放射線療法も行っています。放射線療法の問題点の一つとして前立腺の周囲臓器である直腸にも照射されるため、直腸出血など直腸関連の有害事象が起きる可能性があります。当科では直腸への被ばくを抑えつつ、より有効な照射ができるように、直腸と前立腺の間にハイドロゲルスペーサーを留置して放射線療法を行っています。放射線療法は放射線科の先生と協力して行っています。
 転移性あるいは去勢抵抗性前立腺癌に対して、新規ホルモン剤、抗がん剤を用いた薬物療法、放射線科と協力してRa223による治療、経過中、必要に応じて遺伝子検査(当院ではBRACAnalysisのみ)を行っています。

医師紹介

腎・泌尿器外科部長

澁谷 忠正しぶや ただまさ

専門分野 泌尿器科
専門医・認定医 医学博士
日本泌尿器科学会専門医・指導医
日本癌治療認定医機構認定医
日本透析医学会透析専門医
日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡技術認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医(泌尿器腹腔鏡)
日本泌尿器内視鏡学会泌尿器ロボット支援手術プロクター

腎・泌尿器外科副部長

佐藤 吉泰さとう よしやす

専門分野 腎・泌尿器外科
専門医・認定医 日本泌尿器科学会専門医・指導医

腎・泌尿器外科医師

山口 直通やまぐち なおみち

専門分野 腎・泌尿器外科