肝胆膵内科

ごあいさつ

個々の患者さんに対し最適な治療法の提案を心がけています

肝胆膵内科は外科・放射線科と連携し、肝胆膵領域を担当しています。肝疾患に関しては成田が主に対応し、胆膵領域は本村医師が中心に診療にあたっています。生活習慣に伴った脂肪性肝疾患に関しても当科は力を入れており、腹部超音波検査を用いた肝硬度測定により、肝発癌リスクの正確な評価を行っています。胆膵系の処置は特殊な技術を要し、重大な合併症のリスクがありますが、熱意をもって、また、緊急の依頼にも対処できる様、日々準備しております。小腸内視鏡、胆道鏡、超音波内視鏡を用いた手技や検査がますます広がってきており、胆膵系の特殊検査の重要性が高まっています。

医療機関の認定

日本消化器病学会認定施設
日本肝臓学会認定施設
日本胆道学会認定指導施設
日本膵臓学会認定指導施設
日本糖尿病学会指導施設

診療内容・特色

C型慢性肝疾患の治療は、ここ数年で飛躍的な進歩を遂げています。2014年よりインターフェロンを投与しない、内服のみでの治療も保険収載され、当院でも今までに166名の患者さんに使用しております。非代償性肝硬変症例であっても、治療の適応となり現在までに5例治療を行っております(いずれもChild-Pugh分類12点以下)。治療効果も非常に高く、複数回治療した患者さんもいますが、治療を完遂できた方は100%ウイルスが排除されております。
肝細胞癌の治療において、経皮的ラジオ波焼灼療法(RFA)は、小さい腫瘍であれば、手術療法に匹敵する治療法であり、胸水法、腹水法、CTアシストなど様々な手法で積極的にRFAを行っております。また、切除不能肝細胞癌に対しては、高い奏効率が期待できる2020年に保険収載されたテセントリ+クアバスチン併用療法も積極的に行っております。2023年度は10名の方が、治療を開始しております。治療法の決定には、内科治療に固執することなく、外科・放射線科との合同カンファレンスにて協議し、個々の患者さんに対し最適な治療法の提案を心がけています。
胆膵領域の診療に関しては、胆管結石、閉塞性黄疸、胆膵領域の腫瘍性病変を中心に、様々な病態に対して、内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)や超音波内視鏡(EUS)を駆使して診断治療にあたっています。術後再建腸管症例に対しては最新の胆膵処置用小腸内視鏡(DBE、EI-580BT、鉗子口3.2mm)を用いて診療を行っています。
EUS関連手技では、EUSを用いた画像診断、EUS-FNAによる病理診断、膵液瘻や膵炎後仮性嚢胞感染に対するEUSドレナージなどを行っています。

医師紹介

第一肝胆膵内科部長

成田 竜一なりた りょういち

専門分野 肝臓・胆道・代謝
専門医・認定医等 日本内科学会認定医・総合内科専門医
日本消化器病学会消化器専門医・指導医
日本消化器病学会九州支部評議委員
日本肝臓学会肝臓専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会認定専門医
日本糖尿病学会認定専門医・指導医

第二肝胆膵内科部長

本村 充輝もとむら みつてる

専門分野 消化器内科(特に胆膵)
専門医・認定医 日本内科学会認定医・総合内科専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本胆道学会認定指導医
日本膵臓学会認定指導医
大分大学医学部臨床准教授
大分県医師臨床研修指導医講習会修了
TNT受講(NST資格)

肝胆膵内科医師

南部 生妃なんぶ うき

専門分野 消化器内科

肝胆膵内科医

上原 悠うえはら はるか

専門分野 消化器内科